W126 500SE Sliding Jaw交換 その2
日本ではスライドピースと呼ばれることが多い今回のパーツですが、メルセデスのパーツカタログでの正式名称は、SLIDING JAW です。 JAWというのは顎で、スピルバーグの映画「JAWS」のJAWですね。 なんでこのパーツが、JAWなのかと思って調べてみると、工具では万力の挟んで銜える部分をJAWSというようです。 言われてみれば確かに万力のその部分は機能も形もジョーズって感じです。 ペンチやプライヤーの先の部分もJAWSです。 ここから「挟むもの」「銜えるもの」ということで、クリップとかナックルのような機能があるものも「ジョー」と呼ぶことがあるようです。 さて、そのスライディングジョー、見事に割れていました。 レギュレーターを外さないといけないのですが、先ずウインドウスイッチからレギュレーターモーターにつながる2本の配線を外す必要があります。 そのためスイッチのカプラーの裏蓋を外すのですが、このときカプラーにはスイッチをつけたままで裏蓋を開けないと配線が全部飛び出して来てしまい元に戻すのに苦労しますから注意して下さい。 先に手でウインドウを一番上まで持ち上げておきます。 レギュレーターはこの5本のボルトで留まっています。 取り外したレギュレーターです。 丸で囲ったところにスライディングジョーが付いていたのですが、白いプラスチック部分は無くなり中心のリベットだけが残っている状態です。 残ったリベットはドリルで揉むか、グラインダーである程度削ってポンチなどで叩いて取り外します。 新しい Sliding Jawは、差し込んでから中心のリベットをタガネなどで叩いて広げるのですが、周りのプラスチックが割れないように裏側の穴に適当なナットなどを入れて台座にしておきます。 叩いたときに広がりやすいように十字に切れ込みを入れておきました。 ハンマーで頭をゴツンで、リベットが広がって取れなくなるという次第です。 あとは全部元に戻してお終いです。 By OZW |