S124 E320 その16
備忘録も兼ねて、リビルトAT載せ替え時のシステムプレッシャーの調整について書いておきます。 124のリビルト済みATは、単純に載せ替えてお終いというわけにはいきません。 個体差もあるので、エンジンにつないでから AT内の圧力調整をする必要があります。 圧力が高いまま乗っていると変速ショックが大きくなりますし、AT自体の寿命を縮めることになります。 逆に低すぎると滑って加速も燃費も悪くなりますから、ここは指定された数字にきっちり合わせないといけません。 最初に測るのは、モジュレータープレッシャー。 バキュームコントロールユニットの隣にモジュレーター圧力ポートがありますので、そこに圧力計のホースをつなぎます。 バキュームホースを外しておきます。 エンジンかけ、Dポジションで時速50Kmをキープしたまま、バキュームコントロールユニットの白いキャップを外して中の小さなTハンドルを回して圧力を調整します。 時計回りで上がって、反時計回りで下がります。 360度回すと約6psi増減します。 基準値は、次の通り。 ミッション型番 -> (psi) 722.423 -> 53.7 722.424 -> 56.6 722.435 -> 47.1 722.369 -> 60.9 722.367 -> 44.9 722.366 -> 55.1 722.508 -> 58.0 722.370 -> 58.0 722.507 -> 58.0 次にワーキングプレッシャーを、バキュームホースは外したまま、Dポジション、エンジン1,000rpmでの圧力を確認します。 ここは調整出来ないので、下の数字になっているのか確認するだけです。 722.435 -> 212〜239 (psi) 722.369 -> 174〜203 (psi) 722.367 -> 213〜242 (psi) 722.366 -> 160〜174 (psi) 722.370 -> 186〜215 (psi) 同様に、ガバナープレッシャーもチェック。 これは実走行で計測します。 722.435 -> 11.6(psi)/30km/h・37.7(psi)/90km/h 722.369 -> 11.6(psi)/30km/h・37.7(psi)/90km/h 722.367 -> 11.6(psi)/30km/h・37.7(psi)/90km/h 722.366 -> 10.2(psi)/30km/h・30.5(psi)/90km/h 722.370 -> 8.2(psi)/30km/h・29.0(psi)/90km/h By OZW |