R129のパーツがやばい
R129もそうなのですが、メルセデスの場合、ドアロックの開閉やエアコン吹出口のフラップの操作などは、電気仕掛けではなくエア圧を使っています。 エアコンのフラップの開閉用にエア圧を作り出すバキュームエレメントです。 R129の場合、エアコン関係だけで、この手のポンプが、6種類7個も使われています。 フラップが動かなくなると、ブロアファンは回っているのに風が出てこないとか、風が出るべきところでないところから出てしまう、なんてことになります。 これらのエレメントで発生させたエア圧は一旦助手席エアバックの下側にあるバルブブロックという一つのボックスに集められて、そこから各フラップに振り分けられます。 R129の場合、フラップの動作不良は、このバルブブロックの基盤のハンダ割れが原因であることが多いようです。 でも、今回問い合わせがあった車は、このバルブブロックではなく、エレメントのいくつかがパンクしたということでした。 この際だから全部交換しておきたいというご要望でしたので、調べましたら、6種類の内、2種類が既に生産終了、1種類は残り1個で、それがなくなればそのまま生産終了という返事です。 ヒーターケースアッセンブリーで取ればエレメントも付いてくるのでまあいいんですけど、数千円のエレメント1個のために10万円以上するアッセンブリー買うしかないってのもどうなんだろう?ってことです。 今回は全交換ということなので、まだいいか、ということでアッセンブリーで発注しようとしましたら、何とヒーターケースアッセンも生産終了でした。 R129のパーツ、ここ数年の間に物凄い勢いで生産終了品が増えています。 しばらくは中古部品で凌げるとしても、それもあと数年のうちになくなりそうです。 その後は 126などと同じようにクオリティーが今一つな社外品が今現在の純正品の値段と同じくらいの価格で販売されるようになるのかもしれません。 By OZW |