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純正LSD


W126などの純正LSDには、「Achtung Spezial-Ol Sperrdifferential」と書かれたプレートが付けられていました。
「注意! LSD用の専用オイルを使用すること」という意味なんですが、如何せんドイツ語なので、間違って普通のデフオイルを入れられてしまい異音が出てしまうことが多発したようです。

さらに、W126の場合、このLSD用オイルの交換インターバルは、5,000kmから10,000Kmとされていて、ほとんどエンジンオイル交換の度にデフオイルも交換しないと、専用オイルを使っていたとしても、やはり異音が出てきてしまうことがあったそうです。

そのため、日本に最初に輸入された560のディーラー車は全部 LSDが付いていたのにわざわざノーマルデフに交換されて販売されるようになってしまったそうです。




今回、私のW126 500SEもデフオイル交換時期となったので、交換することにしました。




LSD用オイルは、純正もあったのですが、えちごや皆口氏から、こっちのほうがいいよ、と勧められたのがこれ。
80W-250 というあまり聞いたこともないような粘度のLSD専用オイルですが、D1 GRAND PRIX に出ているような車にも使われているデフオイルです。
サーキットからストリートまで対応して作られたオイルなんですが、一番のウリは、その高寿命です。
ストリートなら2万Kmは無交換で、OKだそうです。

80年代にこのオイルがあれば、多くのW126は、ギア比はともかくとしてLSDのまま生き残っていたかもしれません。

この時代のLSDは効きが少し緩いということもあって、あまり注目されませんでしたが、乗り比べると特に中速コーナーの曲がり方は別ものです。
アクセル踏みながら安心して思い通りのラインを辿ることが出来ます。
126でドリフトしながら走るひとはいないでしょうから、効き具合もこれでちょうどいい感じです。

W126 500SEで、ディーラー車の2.47 ノーマルデフとEU並行の2.65 LSDでは、素人でもちょっと乗ればクルマの評価はかなり違うはずですが、当時のそういった記事は見当たりません。
ディーラー車と並行車を乗り比べたひとがあまりいなかったのでしょうかね?






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