AT OHの松竹梅
W126 500SE の ATオーバーホールです。 ATのOHは、本当にピンキリで、動けばいいというレベルものから、徹底的にフリクションロスを低減しシフトチェンジ時のショックのフィーリングにまでこだわった仕上げ方まであります。 今回は、えちごやさんの松コースの一部を紹介します。 コンバーターは、140用を流用したり、細かな部分にZF認定のデルオートさんも感心するようなノウハウがいろいろあるようです。 別に企業秘密というわけではないのですが、横で見ているだけの私にはどの部分がそのノウハウなのかよく分かりませんでした(^^;; リバースのアウターディスク。 もちろん全部純正の新品を使うのですが、そのまま使うのではなく一枚ずつバリなどを取って磨いていきます。 K1、K2のアウターディスク。 こちらも新品を磨いて、WPC処理にかけます。 クリアランス調整用のCリング。 鉄板のほうを使ってクリアランス調整するところがほとんどですが、ここでは少しでも軽くするためにCリングで調整します。 というか、これが本来の手順なんだそうです。 ブラネタリーギアの回転部分も徹底的に磨きます。 ATパーツに限ったことではありませんが、鏡にして爪の筋がきちんと映るレベルまで仕上げるが、ここのスタンダードです。 インナーディスクも同様の処理をして、こちらは一晩ATFに浸してからでないと組み付けてはいけないんだとか。 えちごやの場合、AT OHの基本工賃は20万円くらい。 あとは、部品代と、WPCまでやるのか、やるならその加工代などが加算されていく感じです。 By OZW |