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工具も技術もない?

 
W124やW126のキーシリンダーの差込口を手で触って少しガタがあるようなら、キーシリンダーの内部で割れている可能性が高いです。

先日試乗させて頂いたW126 500SEのキーシリンダーが割れていると皆口氏から指摘を受けて、このクルマを渡されたお客様も、キーを捻っても特に違和感はないので、半信半疑なご様子です。

あの皆口氏がそう言うんだから、ということでお客様ご自身でキーシリンダーをディーラーに注文され、それが届いたということで、今日ディーラーにクルマを持ち込んだそうです。




そうすると、キーシリンダー交換用のこの特殊工具が無いことが判明し、3-4日の預かりになると言われたようです。
たかだかキーシリンダーの交換でそれはないでしょう、ということで、皆口氏からこのSSTを借りて、ついでにシリンダー交換の方法まで教えてもらい、その足でまたディーラーに向かわれました。

ほどなくして、またこちらに戻ってこられて、「新品のキーシリンダー貰ってきたから、交換して!」

キーシリンダーは使用者本人しか購入できませんし、基本的にその交換もディーラーで作業するはずなのですが、どういうことでしょう?

SST渡して、交換方法まで説明したのに、今度はW126を触れるメカニックがいないようで、埒があかなかったようです。
しびれを切らしたお客様が「もうこっちでやるからシリンダーよこせ」と言って持ってこられたというわけです。




ということで、ささっと交換してみると、予言通り、完全に割れてました。

ディーラーのベテランメカニックの不足はかなり深刻のようです。


By OZW





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