MB-Netは純正・OEMベンツパーツのパイオニア「スピードジャパン」運営によるメルセデスベンツファンのための非公式ウェブサイトです

ハンドルセンター


W124 E320ワゴンなんですが、直進状態からハンドルを左いっぱいに回すとちょうど一回転半、540度のところで止まります。




ところが、右に回していくと、一回転半のところを通り越してしまって 585度まで回ってしまいます。
つまり、センター位置が22.5度分ズレてしまっているということです。

でも、この状態でアライメントを取ってしまっているので、センターズレていてもハンドル真っすぐにして、一応まっすぐ走るので気づかないことが多いかも知れません。

もちろんギアボックスはセンター付近で遊びがなくなる作りになっていてるので、センター以外の遊びの多い部分でセンターを取ってしまうと、常に細かなハンドル修正を強いられることになります。
さらに、ギアボックスにも負担をかけることになってしまいます。

ちなみに、正規の整備解説書には「ハンドルセンター合わせずに走るとギアボックスが壊れるよ」としっかり書いてあります。




ついでに下回りを点検してみると、プロペラシャフトのセンターベアリングが駄目になっているようです。
降ろしてみるとセンターブッシュが破れかけていました。





せっかくマフラーとプロペラシャフトを降ろしたのですから、恒例の防音・防錆処理も施しておきましょう。




ギアボックスからのオイル漏れでシール交換したということですが、微妙にまた漏れています。
その時の作業でセンターも狂ったと思われ、ちょっと残念な結果になってしまっています。

ちなみに位置合わせ用にペイントで印が付いていますが、そこの位置関係よりも




ピットマンアームの脱着に関しては、こっちの位置関係の方が重要だったりします。




結局、ギアボックスは降ろして、センター出しし直してから再度組み付けることになりました。

前にも書きましたが、一度外してしまうとギアボックスのセンターは元の位置に戻しても微妙に狂うので、罫書の印はあまり当てになりません。
それに、どういう訳かこのクルマの場合、マーキング見当たりませんでした。




そいう時のために、こういうSSTが存在します。
ロックトゥーロックで何度か測って、その角度のぴったり半分がギアボックスのセンターということです。




ギアボックスをセンターにして組み付け直すと、逆にハンドルがこれだけズレました。
これはハンドル付け直して真ん中にもっていけばいいだけです。




ハンドルセンターにすると、今度は逆にタイヤが真っすぐになりません。
こちらはアライメント取り直して修正です。



By OZW





<-Previous Page        Next Page->

↑ PAGE TOP