スピードジャパンのテスト車両である W202 C36 の調子がよく
ありません。
何か2気筒くらい死んでいる感じ。
床下からときどきガソリン臭がすることから、プラグに火が飛んで
いないようです。
原因がイグナイターであって欲しくないという願望からIGコイルの
不良を疑いました。
で、コイルごとにイグニッションを止めて故障コイルを推定し、
スペアのコイルと置き換えてもなおらないので、これは白。
ということは残念ながらイグナイターみたいです。
202のイグナイターは ECU の中に入っているのですが、手持ちの
資料を探してみても回路図が見当たりません。
そういえば以前同じトラブルをかかえた知人が自分で回路図を
起こして修理してたような記憶が。
連絡してみると、はい、まだ回路図も情報も残ってました。
持つべきものは、マメな友人です。
彼の情報によると、イグナイターの中の点火検出回路にある
ハイブリッドIC (要するに抵抗) が一定時間を経過すると
「必ず」飛ぶんだそうでそうです。
これがダメになるとコンピューターは着火不良と判断して、その
気筒のイグニッションと燃料噴射を停止してしまいます。
燃料噴射を停止すれば触媒は過熱しないはずなんですが、気筒が
生き返ったかどうか確かめるために、ときどき燃料を吹くらしくて、
床下から嫌な臭いがしてきたりするわけです。
この故障かどうかの判定は、異常回路のIGコイルの1次側コネ
クターを抜いて、中央ピンと車体アースの間の抵抗を測ります。
数百Ωなら正常。抵抗が焼ききれると無限オームになります。
回路図を見ながら故障個所の抵抗を発見。
並列に390Ωのチップ抵抗を入れてやると完治しました。
ところが、車にECUを戻して、もう一度回路図を眺めてみると
同じものが3回路あるではないですか。
「ハイブリッドIC は3個用意しておいたほうがいいですよ」
と言われていたのですが、そういう意味だったんですね。
つまり、単に不具合箇所を修理するだけだと、この故障は
3回起こり得るということです。
最近はこういったECUの修理専門店があって7〜8万円で修理
してくれるようですが、3箇所とも手を入れてくれてるんで
しょうかねぇ?
故障箇所だけ直しても同じ故障が3回あったら新品を定価で
買ったほうが安いことになってしまいますが・・・・
by OZW
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