スピードジャパンに入社したばかりのことです。
もともとは廃車になる予定の車両が、会社にやってきました。
W124 260E。走行距離は10万Kmをちょっと越えた辺り、まだまだ
行ける距離です。
ところが、エンジンヘッドからオイルがダダ漏れ!
水温はすぐ上昇!!
120℃はあたりまえ!!
とかなりの重症でした。
SJでは、メルセデスを中心に車の部品を販売していますが、実際の
車を見て、乗って、触ることで、ただの部品屋としてではなく、
オーナーの立場に立った販売が出来ればと考えています。
そんなことで突然社長から命令が・・・。
「今回の部品代は会社が持つから、260Eをとりあえず普通に走れる
ようにしろ!
プロの部品屋を目指すなら、やってみろ!
その代わりうまく出来たら260Eは、お前にやるぞ」
がちょ〜ん!! 正直、ちょっと嫌でした。
車をいじるのは好きで今までも自分の車は自分で整備してきましたが、
外車は触ったことがありません。
それに古いとはいえ、入社したばかりでベンツに乗る身分ではないし、
しかも通常業務をきちんとこなしたうえので整備ですから自信が
ありません。
でも、「プロの部品屋を目指す」
この言葉が私を突き動かしました。
(「お前にやるぞ」というのにもそそられましたが(笑) )
とはいえ、ベンツを触るのは初めてなので、まずは提携工場の
S-ファクトリーに相談してみました。
どうもヘッドは外してみないとダメのようです。
私も根本的な解決が必要と判断。
どうせ外すなら、ヘッドオーバーホールに挑戦!?
機械いじりはとても好きでちょっとしたことなら何でも自分で
こなしていましたが、ヘッドオーバーホールまではやったことが
ありません。
しかも、整備は、会社の屋上駐車場です。
おいおい、本当にやるんかい?
その2に続く
by moto
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