無認可整備
はじめまして、S-Factory の柴田です。 スピードジャパン提携工場ということで、今後はベンツ・BMWを中心に整備ネタなど書いていきたいと思います。 先日、整備振興会から突然「認証の看板を見えるところに掲示して下さい。」と言われました。 今までは気にしたこともなかったのですが、数年前から無許可の整備事業者(いわゆる「もぐり」)の事故が多発していて、結構指導された無許可業者があると聞かされました。 行政指導されてその後にきちんと認証を取れればいいのですが、そもそも整備士資格もなかったり、あるいは建物の構造など物理的な問題で認証を取ることが出来ないと廃業せざるを得ないところもあるようです。 地方(田舎)の業者はやはりお客様の取り合いで無許可業者の報告(ちくり)が多いそうですが、かえって都心はそういうことが少ないせいもあってか「もぐり」の工場がかなりあります。 それを今回取り締まろうということだと思います。 私個人としては、法的な問題は別にすれば、きちんとした設備と技術があるんなら認証は必ずしも必要ではないのかなと思ってたりしたんですが、最近少し考えが変わりました。 というのも、設備も技術もないから認証を取れないということなんじゃないかと思えてきたんです。 実際、このところ無許可業者のトラブルが多くて、たとえば車検場では、この不況で全くの別業種を失業してしまって新しく代行車検を始めたのでしょう、ユーザー車検として(ユーザーではなく代行車検だろ!!)ラインに並ぶのですが、何も整備せずにラインに来てしまう上に、ライン上でも不慣れなせいもあって、とにかくトラブルも多く後ろに並んでいる登録業者が怒っている姿も度々目にするようになりました。 ブローカー的な代行車検なら、頼むほうもきちんとした整備を期待しているわけではないでしょうからまだいいのですが、一見ちゃんと設備がある「もぐり」の工場のほうが問題かもしれません。 先日お客様がある整備工場で車検をして高額な整備代金を支払ったのだけど相変わらず調子が悪いと言って見せにきたことがありました。 「記録簿は?」と、聞くと「これです。」と言って出してきた物は、、、オリジナル?の整備診断書らしきものでした。 点検ステッカーはもちろん貼っていないし、おかしいなあと思ってリフトアップしていろいろ調べてみると、整備内容ははっきり言って滅茶苦茶なものでした。 新品部品に交換したことになっていた箇所を見ると、中古品に交換?と思う物もありました。 認証工場でも、これはちょっと??という工場も確かにありますが、無認可工場は基本的には車は預けないほうがいいと思いますよ。 やってること自体が違法なわけですし、やはり技術とか設備、あるいは経営者自身に問題があるから「もぐり」でやってるってことじゃないでしょうか。 by Shibata |