EVOⅠと EVOⅡ
今まで色んな車に乗りましたが、今でも手放さず手元に置いているのが190E 2.5-16V です。 最近はレース専用車のようになってしまい普段はほとんど乗ることはなくなりましたが、それでもたまに乗ると「いい車だなあ」と再認識するわけです。 ただ、私の190は年々ガチガチのレース仕様になってしまっているので、完全ノーマルの190が別に欲しくなってきました。 どうせなら一生ものとして、EVOⅠか EVOⅡ をと思い始めたのですが、そういえば見た目以外にこの2台どういう違いがあるのかと思いあらためて調べてみました。 車両型式は、EVOⅠ、EVOⅡ とも 201036 で同じなのですが、エアロ以外にもいろいろと違う点があるんですね。 EVOⅠは、1989年3月のGeneva Motor Showでデビュー。 エンジン出力は、ストックの2.5-16Vと同じ 195馬力(触媒付)ですが、燃焼室形状やボア、ストロークともノーマル2.5-16Vとは異なり、レブリミットも 7250rpmと 250rpm引き上げられています。 またファイナル比もノーマル3,27:1 に対してEVOⅠは、3,46:1 で加速重視の設定です。 ブレーキは、フロント300mm、リア278m の500SL用のものをモディファイしたものを装着。 16インチホイールに、タイヤは225/50/16 の Conti Sport contact。 サスペンションは車内のスイッチから車高調節できる四輪ハイドロを備え(実はノーマル2.5-16Vでも四輪ハイドロはオプションで選択可能でした)、ノーマルに比べスプリングとショックは 23% ほどレートを上げたセッティングでした。 502台生産され、全てがBlue-black metallicです。 あと、EVOⅠには、さらにチューニング度を上げた AMGバージョンがあり、こちらは225馬力、レブリミット 7700rpm、最高速236Kmというホットモデルも存在しました。 EVOⅡは、翌年のGeneva Motor Showでデビュー。 EVOⅠを極限までチューニングし、剛性アップを図りつつ重量増を出来るだけ抑えました(それでもEVOⅠより20Kg重くなってしまいましたが)。 エンジンは、EVOⅠのカムタイミングと燃焼室の形状が見直され、圧縮比アップ(9.7:1 -> 10.5:1)とレブリミットが 7800rpmに引き上げられたことにより、パワーも235馬力となりました。 サスペンションとブレーキも手直しされ、車高調整は3段階切替式に、ブレーキはEVOⅠと同じBremboの4 Podキャリパーですが材質の見直しにより若干軽量化されています。 ホイールは 17インチに、タイヤも太くなって245/40/17 となりました。 こちらも502台生産で基本的には Blue-black metallic のみなのですが、うち2台だけロードテスト用にシルバーのボディーカラーのものが存在し、一台はメルセデスがもう一台はAMGが所有していたそうです。 By OZW |