A3 TDI Clean Diesel
ヨーロッパでは、バスやトラックも含めてもともと黒煙を吐いて走ってるディーゼル車自体がいないこともあり、燃費効率のいいディーゼルエンジンは環境に優しいものとして捉えられていますが、日本でのディーゼルのイメージは今でもあまりよくありません。 実際、地方に行けば黒煙モウモウのバスやトラックが我が物顔で走っていて、この点では東京に住んでいてよかったと思います。 いろいろ問題のある石原都知事ですが、ディーゼル規制だけは、本当によくやってくれたと思います。 トラック業界などこんな規制をかけられたら潰れてしまうと大騒ぎになったりしましたが、幹線道路沿いの喘息患者にいわせれば他人の命を削らなければ成り立たないような生業なら廃業するべきものでしょう。 ディーゼルに関しては、米国でも日本と同じように環境にいいというイメージはありません。 その上ガソリンが安いのでディーゼル燃料に割安感もなく、うるさいし馬力ないし、耕運機とかトラック用というイメージしかないようです。 アウディ、メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲンといったドイツ車メーカー勢が手を組んで、いわゆる「BLUETEC同盟」を結び、北米市場においてクリーンディーゼルを浸透させようとしてきたのは以前にも書きましたが、今のところ完全に失敗に終わっている状況です。 そこで、今回業を煮やしたアウディが採った戦略は、明らかな二重価格ってやつですね。 2010年発売の A3 TDI Clean Diesel (2L ターボディーゼル 140馬力)の北米での価格を $29,950 に設定したようです。 今日のレートで、278万円ですから、本国より安いくらいです。 日本でこの価格なら売れるのかな? By OZW |