丸の内
先日、待ち合わせまで時間があったので、丸の内界隈を歩いてみました。 ここを歩いたのは商社勤務時代以来ですから、二十数年ぶりということになります。 毎日通勤していたはずなのですが、当時東京駅からどこを通ってどう歩いていたのかさっぱり思い出せません。 それくらい街の風貌が変わってしまっているんですね。 徳川家康が江戸城を居所とする前は、このあたりは東京湾の入江だったのですが、江戸城拡張の際それが埋立てられ、新たに外堀が作られました。 それで、それまでの外堀が内堀となったことで丸の内という地名になったと聞いたことがあります。 戦後はロンドンのロンバート街に倣って赤煉瓦街が建設され、一丁倫敦(いっちょうろんどん)といわれるようになったのですが、高度成長期に煉瓦街は改築が進み、建物の高さ(100尺・約30m)がそろった近代的なビルが整然と立ち並ぶオフィス街になりました。 それが私の丸の内の原風景なのですが、ここ10年ちょっとの間に次々にいろんな建物が建てかえられ、洒落たブティックが軒を並べるようになって、まるでニューヨーク五番街のような、いやそれ以上にソフィスティケイテッドされた街並みに変身していました。 by OZW |