衝突安全基準法
先日、お客様からのお問い合わせでW210のフロントのフレーム関係の見積もりをしました。 インナーフェンダーなんて調べるの何年ぶりだったかしら。 イラストを見てふとW124に似ているなと感じました。 右のイラストは、W124のもので、クロスメンバーは89番です。 左のイラストがW210で、122番がクロスメンバーですが、こちらの方が丈夫そうですよね。 それなのに、124と比較して210の剛性が弱いと感じるのは、衝突安全基準法が原因なのかもしれません。 確か平成11年からだったと思いますが60kmからのオフセット衝突をクリアしなければいけなくなってから車の構造に変化がありました。 TOYOTAのGOA(だったと思う。)を初め各メーカーは室内部分の剛性を高め、一方エンジン部分(衝突部分)は、潰れ易くして衝撃を吸収する部分となりました。 フロントガラスより前の部分は潰れて吸収しなければならないので、丈夫では困るんです。 そのためインナーフレームはペラペラの鉄板になりました。 210の122番のクロスメンバーも衝突時には下に落ちるようにボルト止めです。 どんなに立派なメンバーでもボルト止めでは点の接点しかありません。 W124はシンプルな89番ですがしっかり溶接されています。面の接点なのでちょっとやそっとではビクともしません。 まぁこれでぶつかったら相手はひとたまりもないでしょうから、人間を守ると言う意味では必要な法律なのでしょうけどね。 見積もりをしながらこんな事を考えてました(^^ゞ By K |