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アクティブサス

今日私の教え子で某国産自動車メーカーで衝突安全の開発をやっているK君が遊びに来ました。
エコカーの流れで軽量化と安全性の両立に苦労しているようですが、その苦労が面白いと熱く語るK君を見ていると、このメーカーまだしばらくは大丈夫かなと思いました。

ところで、話の中で彼とは別な部署ですが、お蔵入りになったと思っていたアクティブサスの研究開発が密かに続けられていたことを知りました。

アクティブサス
何とも懐かしい響きです。

コンベンショナルな足回りは基本金属バネで、伸縮はすべてパッシブ(受動的)。
地面のでこぼこや旋回時のGで縮んで、次にバネの力でぼよーんと伸びるときに、その余分な動きはダンパーで抑えるということしかできません。

これに対し積極的にサスを制御するのが、アクティブサス。
意外にその歴史は古く、乗用車として最初に採用したのはキャディラックで、1957年のことです。
1963年には、ベンツ300SEの機械式レべリングバルブのエアサス、その後126の一部車種のハイドロニューマチックなんてのがありました。

1980年代後半に入ると、夢のサスペンションとして各メーカーが開発にしのぎを削り、中でもその威力をまざまざと見せつけたのは、F1 ウィリアムズ/ルノーの「FW14B」をあのハチャメチャ「ナイジェル・マンセル」がドライブしても16戦中9勝と圧勝したときでしょうか。
当時マクラーレン/ホンダを操る天才「アイルトン・セナ」を以てしても全く歯が立たなかったのですから衝撃的でした。


この動画は、BOSEが開発していたアクティブサスです。
さすがに市販車レベルではジャンプはしませんが、アクティブサスの可能性が分かりやすく表現されています。



でも、BOSEはともかく各自動車メーカーが開発したアクティブサスは、なぜ普及しなかったのか?



その2はまた日をあらためて


By OZW




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