限定車
ひとは限定販売という言葉に弱いようで、数量限定とか、この時期だけの限定とか言われるとついつい飛びついてしまいます。 車も、「限定車」という言葉が付くと中古になった時のリセールバリューも上がったりします。 もっとも限定車と言ってもそのほとんどは、ボディーカラーが特別だったり、元々あった有料オプションをいっぱい付けてお値打ちに販売するだけとか、車の作りそのものが限定なんてことではないので、その後のメンテナンスで問題になるようなことはあまりありません。 でも、作り自体が特殊で生産台数が限られるような本当の意味での限定車ということになると、購入する場合には部品の事も考えておかないと大変なことになりかねません。 一般にこういう車の専用部品は、OEMの供給はなく、純正での供給しかありませんが、その純正部品も価格設定が非常に高額で、しかも値引き率はほとんどなかったりします。 例えば、W215 CL55 なら、フロントブレーキローター1枚は、純正定価 税込み 81,690円ですが、OZ製のOEMがあって、SJ販売価格 税込 32,676円で買えます。 ところが、これが CL65 ともなると、ローター1枚の純正定価は 税込 148,575円、ほとんど15万円です。 国内手配だと15%オフくらいが精いっぱいです。 当然OEMはありません。 本国から取り寄せるお時間を頂けるなら、40%オフくらいにできそうですが、それでも1枚でこの値段ですからね。 BMWだと ALPINA、PORSCHEだと GT2, GT3, RS などもこういう感じになります。 専用部品が高いのは覚悟したうえで、その中でも何とか安く維持するには時間に余裕を持って備えておくということくらいしかありませんね。 By OZW |