SBCユニット
前期型のW211, W230, W219に採用されたSBC(センソトロニック・ブレーキ・コントロール)ですが、2005年にリコールされてから最近までは突然ブレーキが効かなくなるなどという大きなトラブルは聞こえてきませんでした。 ところが、ここにきてトラブルが続発し始めているようで、SBCユニットの問い合わせをいただくことが急に増えてきました。 メルセデスとしては、20万円以上もするSBCユニットでも消耗品扱いで、一定回数ブレーキを踏むと交換時期を知らせるため警告ランプが点くようになっています。 この警告表示ですが、簡単にはリセットできないようになっているとはいえ、DASなどの専用テスターがあればブレーキ使用回数を0にしてまうことが可能なものですから、交換指示を無視してリセットしてしまうことが結構あるようです。 これ専用の中国製の安価なリセットツールさえ売られているくらいですから、そういう需要は結構あるのでしょう。 でも、これ、食品の消費期限のラベルを貼りかえて売ってしまうようなものです。 普通は期限は余裕をもって設定してあるのでしょうが、このSBCユニットに関してはそれほど余裕を持たせていないのか、本当にぶっ壊れてしまって緊急モードにさえ切り替わらず、全くブレーキが効かなくなることもあるようです。 ただ、話を聞くと以前の整備記録が残っていない中古車を安く買っているひとに多いようなので、もしかするとリセットを2回くらいやっていて、実は3周目に入っていた(本当は1週間の消費期限なのに3週間近く経っていたみたいな)のかもしれません。 いずれにしても、安易にリセットするのは非常に危険なので、指示に従って交換するようにしてください。 本国取り寄せならかなりリーズナブルに提供できますので、お問い合わせ頂ければと思います。 By OZW |