大型化
自動車の歴史は、より快適により安全にという人々の欲望に応える大型化と、行きすぎた大型化への反省の繰り返しだと言われます。 確かにベンツのSクラスもW126からW140に一気に大型化して、その後のW220では少し小さくなりましたが、W221でまた少し大きくなっています。 全幅で言うと、1820mm -> 1,885mm -> 1,855mm -> 1,870mm という変遷です。 ただ、こういう大型化と小型化の波の中に、一貫して大型化のトレンドが存在し、モデルチェンジの度に自動車はより一層の快適さを求め、基本的に大きく、重くなりつつあるわけです。 先ごろモデルチェンジしたばかりのW222では、とてつもなく大きいと思っていたあのW140をもとうとう全長・全幅・全高とも全てで超えてしまいました。 一方社会インフラのほうはそういう車の大型化に追いついておらず、都内道路の車線幅は狭いままですし、地方都市の駅前の立体式駐車場などには停められない車がどんどん増えてしまっています。 ここまで大きくなると少なくとも日本では快適どころか不便になっていくだけでしょうが、それでもこの流れは止められず近いうちに全幅2m超えなんてことになるのかもしれませんね。 By OZW |