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関税率

 
自動車部品の輸入には基本的には関税はかからないというのは皆さんご承知だと思います。
でも、中には課税されてしまうものもあります。



たとえば、これ。
アフターマーケット用のシープスキンのシートカバーです。
この写真を添付して東京税関に問い合わせたところ、上のは自動車用とは言えず、下のも車種別の専用設計になっているとはいえ、汎用性有りと判断されて結局どちらも通常の毛皮扱いで関税率は20%ということでした。

同じものでもシープスキンなどの毛皮ではなくレザー製のものはどうなのかも訊いたのですが、こちらも通常の革製品ということで、輸入相手国にもよりますが、基本12.5%の税率になるとの回答です。

それじゃあ、汎用性のない純正品の革製シートカバーならどうなるのだろうと思って、こちらも別に問い合わせてみると、椅子用なのでカテゴリーが家具になって、その中にある自動車に使用する革製のものというのに該当するので、3.8%という関税率になると『思う』という自信なさげな返答でした。

実際、こういうのって、経験則から言うと、輸入するごとに違った関税率が適用されてしまうケースだと思います。
通常は3.8%、運が良ければゼロ、悪ければ12.5%かけられそうです。

ちなみに、今回のようなメールや電話による事前教示は、輸入申告時の税関の審査において尊重されるものではありません。
つまり、12.5%課税されたときに、電話で訊いたら3.8%だって言われたんだけどと主張してみたところで完全に無視されます。
(一応、正式な異議申立ては可能ですが、認められることはまずありません)

間違いない情報が必要な時には、製法、性状、成分割合(100%ベース)、用途及び包装等の詳細と、見本(サンプル)を添えて「事前教示に関する照会書」に記入したものを税関窓口に提出する必要があります。

でも、そんなに大量に輸入するのでなければ、関税率は完全に運任せというのが実際だったりします。


By OZW



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