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インタークーラーポンプのハイフロー化

 
並走する2台のトラックにブロックされてしまう片側2車線の高速道路、追い越し車線のトラックがようやく走行車線に戻ったと思い加速するも、そのすぐ先でまた別のトラックにブロックされる、という状況はよくあります。

先日知人のW211 E55 AMGに同乗して中央道を走っていたら、これの繰り返しだったのですが、途中からどういう訳か加速しなくなってしまいました。
全然加速しないというわけではないのですが、スーパーチャージャーの過給がストップしてしまった感じです。

モニターの診断モードでは「コショウガ0」と表示されて特に問題なさそうです。
SAでちょっと休憩した後、一発目の加速は回復したのですが、2発目からはまた同じ症状です。

これでピンときました。
インタークーラー循環ポンプが故障したときの典型的な現象です。
エンジン吸入空気の温度が一定以上に高くなるとセーフモードに切り替わって最低5分間程度は過給しなくなるんです。
本人はエンジンが壊れたと思ってちょっと青くなっていましたが、「ベンツのコンプレッサーエンジンでは結構有名な故障だよ」と伝えると少し安心した様子で、その後は意地になってアクセル全開にしていました(^^;;




このインタークーラーポンプ、同じ品番(000-550-4883 又は 000-500-0186)のものがかなり多くの車種に使われています。
2006年頃までの C/E/SL/SLK/CL/CLK/S クラスのターボ、コンプレッサーエンジン車で、アクセル全開にしたときに「あれ?この車、こんなに遅かったっけ??」と感じたら、このポンプが逝ってしまっている可能性が高いです。

このパーツ、どの車種も交換自体は難しくないのですが、ちょっと厄介なのは壊れても何の警告も出て来ないばかりか、専用テスターのエラーコードにも出て来ず、しかもせっかく交換しても5万Km程度走っただけでまた平気で壊れるんですね。

実は、2006、2007年以降のこの手の過給機付きエンジンを積んだ車のインタークーラーポンプは同じBOSCHで別品番のものが付いています。
こちらの方が流量も多く、形状はほとんど同じなので、そのままポン付け出来そうです。

私のCL55は前オーナーが一度交換しているようで、また壊れていないのですが、いつもの悪いクセでひとつ余分に発注してしまいました。

届いたら交換してみて報告したいと思います。


By OZW


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