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ユニバーサルエンジンオイル

 
ガソリンエンジン用オイルとディーゼルエンジン用オイル、どちらも基本的なオイル成分は同じなのですが、含まれる添加剤は大きく違っていることがあります。

ディーゼルエンジンは、高圧縮で燃焼圧力も高く燃料に硫黄分を含んでいるためエンジンオイルの酸化が進みやすく、また、自己着火で燃焼するためエンジン負荷によって黒煙が発生しやすいことからオイルが汚れ易くなっています。
このため、一般的にはガソリンエンジンに比べてディーゼルエンジンのオイルは酸中和、清浄分散、せん断安定性用の添加剤が多く配合されています。
一方、ディーゼルエンジンには、低温スラッジが発生しないのでディーゼルエンジン専用オイルにはこの対応力がほとんどありません。

軽油の硫黄分量が野放し状態だった日本でも2007年以降はヨーロッパ並みの10ppmに規制されたこともあって、ディーゼル用とガソリン用で添加剤成分をそれほど大きく変える必要もなくなったことから、どちらにも使えるユニバーサルタイプのオイルが普及してきました。
また、近年はディーゼルエンジンのエミッションコントロールも格段に進歩したこともあって、これまでガソリンエンジン専用だったオイルに少しだけ清浄剤などを追加してユニバーサル仕様に変えてきているものも多くみられます。

このタイプのものをクリーンディーゼルなんてとてもいえない一世代前の国産ディーゼル車で使用するはどうなんだろうと思うのですが、ガソリンエンジン車に使う分には問題ないというか、今までよりも洗浄能力は上回っていていいのかもしれません。
実際ヨーロッパではこうしたユニバーサルタイプのものは専用オイルよりむしろ高性能オイルと受け止められていて人気のようです。




そんなわけで、今までスポーツカーの絵などが使われていたラベルにトラックとかショベルカーのイラストも使われるようになってきています。
それが高性能オイルの証だ、なんて言われると、どうもピンときませんけどね。


By OZW



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