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S660


ホンダがビートの後継となる軽オープンスポーツS660を近々発売するようですね。

ビートは3ヶ月だけですが乗ったことがあって、その間に近くの山道やサーキットも走ってみたり、京都や神戸あたりまで遠出したりして、3,000Kmくらいだったでしょうか、自分でも意外なほど乗りました。

ワインディングも普通に走っている分には小気味よく、高速道路でも流れに乗るには十分なパワーでしたから、乗っていてこれといった不満はありませんでした。
ブレーキのタッチも剛性感があってなかなかのものだった印象が残っています。
それに、何よりはじめて所有するオープンカーでその解放感は十分楽しめました。

でも、これがスポーツカーだったかと言われれば、明らかにノーです。
絶対的に非力だったこともそうですが、それ以上に本格的に攻め込むととんでもなくアンダーステアなセッティングで、タイトコーナーでは何をやってもふくらむばかりでした。
ミッドシップレイアウトなのに、こういう設定はないでしょう、と当時は思っていたのですが、ビートのような短いホイールベースでは、ミッドシップ故に最終的には極端なアンダーセッティングにしておかないと危ないと考えたのでしょうね。

こういうと、ピート乗りの方々から、アンダーが出ないようなコーナリング走行をするのがこの車の醍醐味で、そんなに酷いアンダーが出るとしたら、それは運転が下手くそなんだよ、といわれそうですが、アンダーが出ないような特別な走り方を要する時点で、その車はかなりヘビーなアンダーステアだということです。

そういえば、トヨタのミッドシップ MR2も意図的にかなりのアンダーステアに仕立てられた車でした。
国産ミッドシップはどれも安全マージンを取り過ぎて、一体なんのためのミッドシップなんだろうと思う作りになってしまう傾向が強いような気がします。

さて、今度のS660も、おそらく基本的には強アンダーなセッティングをしてくるとは思いますが、軽スポーツと謳うからには、どこまでメーカーが冒険してくるか興味あるところです。


By OZW



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