イグニッションスイッチ
接触不良でときどき不具合が出るという故障ほど厄介なものはありません。 テスター使ったって、その症状が出ているとき以外は正常値を示す訳ですから、なかなか原因追究ができません。 最近の車では接触不良が発生するとそのトラブルコードが記録されて、あとからそれを読み取ることは出来るようにはなっているのですが、結局それもひとつのヒントにしかなりません。 たとえば、ダイアグテスターでは特定のシリンダでミスファイアのトラブルコードが読み取れたとしても、それだけでは、原因がプラグなのか、コイルなのか、ECUなのか、あるいはインジェクターの不良なのかは分らないことが多いようです。 それに全ての不具合がトラブルコードとして記録されるわけでもありません。 実は、先週からCL55 AMGのイグニッションスイッチの調子が悪いんです。 ときどきキーを認識してくれずキーを回すことが出来ず、エンジンもかけられなければ何の操作もできないことがあります。 何度か抜きさしを繰り返すと認識してくれて、普通に動かすことが出来ます。 この状態で、DAS(専用のテスター)をつないでもエラーコードは何も入っていませんでした。 そりゃあ、そうですよね。 フォルトコードを記録する機能をオンにするためには、イグニッションキーがオンの位置か最低でもACCの位置にないと話にならないわけですから。 別にフォルトコードなんてなくたって、キーが回らないんだから、イグニッションスイッチが原因に決まってるじゃん!? と思いますよね。 実は私もそう思ってイグニッションスイッチを自分で取り寄せようとしたんですが、盗難関連用品のため外販不可ということで部品だけでは取ることが出来ませんでした。 仕方ないので、今日ディーラーに持って行ったのですが、原因としてはイグニッションスイッチの接触不良、キーの内部基盤の浮き、ECUの故障の可能性もあって、メーカーに送って調べてもらうから1週間程度はかかると言われてしまいました。 今まで使っていなかったスペアキーを使ってみても同じ症状なんだから、キー自体の故障はないでしょう、と思ったのですが、ごく最近同じ症状で入庫したSクラスが3個あったキーでどれも回らなかったことから、キーは問題ないと思っていたら何とキーが3つとも壊れていたという話しを聞かされ、一応納得して車を預けてきました。 でも、そもそもどんな盗難防止装置付けたって破られるのは時間の問題なだけですし、ハイテクにしてあちこち壊れるのなら、ちゃんと最後までハイテクにして、せめてどこが壊れたかエラーコードの記録が残るようにしておいてくれなければ、邪魔なだけの盗難防止です。 さてはて、一体いくらの請求が来るのか、怖いです。 By OZW |