W124 500E などに付けられていたオートエアコン。
オートといっても、温度が自動設定出来るだけで後は何もオートじゃないし、この時期は足元がいつまでたっても温まらないのに顔だけは熱くて息苦しくて、マニュアル操作のエアコンのほうがどれだけいいことか、なんて思っていました。

で、先日F-ROADの取材の折にライターの半谷さん ( 実はその時代のほとんどの正規輸入メルセデスの取説を書いていたのが、この半谷さんそのひとです ) とこの話をしていたのですが、ちょっと面白い情報を戴きました。

当時は最初の一台が輸入されると技術資料が送られてくるだけでなくメルセデス本社から技術者が派遣されて操作にかかわることも直接説明がなされていたそうです。

ある日、半谷さんがその技術者を助手席に乗せて走っていると
「オートエアコンの温度設定は２２度が正しい温度だ」と言われ、走行中有無を言わさず温度設定のダイヤルを２２度にさせられたんだとか。

「正しい温度って何？」の問いには
「設計上２２度が正しい温度なんだから、それに合わせて走らなければならないという意味だ」と意味がわからない説明だったそうです。

多分、現行モデルでもメルセデスの正しい温度は２２度のままじゃないでしょうか。

夏に乗るとすぐにフロントガラスが曇ってくるとか、冬は顔ばかり熱くなるということでしたら、一度「正しい温度」に固定して乗ってみるといいかもしれませんよ。

By OZW