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消えた理由

 
三角窓。
昔のドアウインドウは、ドア内側にあったコの字型チャンネルに沿って上下させる仕組みだったので、前後のチャンネルが平行でないとガラス保持ができませんでした。
そのため、フロント側をまっすぐ立てて、余りの余白部分を前方視界確保のために三角窓にしたわけです。
くるっと回して室内に風を取り込めるようにしたのは、どちらかというと「ついでに付けた機能」だったようです。
実際、当時から嵌め殺しの三角窓もあったわけで、ベンチレーションを目的にして三角窓を作っていたわけではありませんでした。
その後ドア内部にガラス保持用のレールを組み込むことにより三角窓にする必要性がなくなると、むしろコストのかかる三角窓は一気に消えてしまいました。


フェンダーミラー。
死角が少なく視線の移動距離が小さいのもフェンダーミラーです。
日本のような狭い道で交通量の多いところでは間違いなくフェンダーミラーのほうが安全で、かつてはこれしか認められていませんでした。
ただ、距離感はドアミラーのほうが掴み易いことから、アウトバーンのようなところを走るならドアミラーのほうがいいということなのでしょう、輸入車はほとんどドアミラーでしたから、何となくドアミラーのほうが格好いいと日本人が刷り込まれていたのかも知れません。
で、昭和58年に「車体外後写鏡取付位置の技術基準」が緩和されたのを機に、一斉にドアミラーの装着が広まってしまいました。

ちなみに、タクシーではまだフェンダーミラーが主流なのは、安全面というよりむしろ助手席に乗客を乗せた場合、左ドアミラーを確認する際に、助手席の乗客の顔を覗き込むようなカタチになってしまうからという理由が一番大きいそうです。


By OZW



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