W126 500SE マウント類交換
エンジンマウントが千切れてしまっていることは前から指摘されていたのですが、M117エンジン自体のバランスの良さもあって、振動は全く気になっていませんでした。 でも、さすがに25年も無交換となると、本来水平であるべきアクセルリンケージがここまで前下がりになってしまています。 エアクリーナーの上の位置も本来の位置よりは数cm下がっています。 これ以上下がると、ラジエターファンがシュラウドに当たりそうです。 今回は、エンジンマウントの交換では一部ボルトの固着が酷かったこともあって、マニュアルの手順ではなくブラケットごと外しました。(この写真は取り付けているところですが) こういう部分は経験がモノをいうところなのでしょう。 ちなみにミッションマウントに関しては整備マニュアルに「ブラケットは外すな」と指示があるそうです。 エンジン、ミッション、ペラシャ、デフの真っ直ぐのラインが狂うからでしょうか? せっかく外したブラケットなので、綺麗にしてから取り付けます。 こういうところは一流のメカニックに共通する部分かもしれません。 新旧比べてみると、その差は歴然です。 指摘されていた通り、ゴムが千切れていました。 この時代のマウントはソリッドなゴムだけで、W124などのように中に振動吸収用のオイルが注入されている訳ではありません。 その代り、このエンジンダンパーが使われているわけです。 交換後は、エンジンが大分上に上がりました。 気にならないといっていた振動も交換後してみて、交換前には実は小さな振動があったのだと分かります。 エンジンダンパーの代わりにオイル注入式のマウントにするのは合理的なのですが、どちらが高級かといわれれば間違いなくダンパー併用に軍配が上がります。 アイドリング中にもシルクのような上質な乗り心地を感じられるのはまさにW126そのものです。 スピード誤差の件は明日にでも。 By OZW |