W126用 山口スピーカー
文字通りトレードインなので純正スピーカーを外して、そのまま付けるだけなのですが、6ページにもわたる詳細な説明書が同梱されていました。 純正のスピーカーです。 玉音放送の頃のラジオのスピーカーじゃないかと思うほどのレトロ感はありますが、それほど安物のゴミには見えません。 124や201なら分からなくもないのですが、あれほどコストをかけたW126のサウンドが何故あんなにショボイのか不思議に思っていたのですが、もしかするとそれほどケチったわけではなかったのかも知れません。 料理の仕方を根本的に間違ったというか、例えば、そんなにランクは高くはないけれど一応ちゃんとした和牛を用意したけど、燻製にしてからすき焼きに入れてしまったとか、そんな感じでしょうか。 結果的には、AMの交通情報を聞くくらいにしか使えないものです。 純正のはカプラーで車体側と接続するようになっていますが、山口スピーカーはキボシ端子なので、この部分だけは改造する必要があります。 車両側の配線加工用のキボシ端子も含まれていました。 純正は日本製なんですね。 バッフルボードの材質ももちろん重要ですが、山口スピーカー後ろのこのエンクロージャーが音の違いを決定的なものにします。 今回は単純にフロントスピーカー2個を交換しただけでリアスピーカーは純正のまま、サブウーハーなどは取り付けていません。 それでも、サウンドはもう全く別物になりました。 エンクロージャー効果で低音域もしっかり再生されるようになりましたし、中高音域はカーボン製のバッフルボードのおかげで音の輪郭が物凄くクリアーです。 今まで全く聞こえていなかった微細な音までがはっきりと聴き取れるようになって、同じ曲なのに別に編曲された作品のように聞こえます。 霞んでいたものが霧が晴れたようです。 例えて言うなら、視力0.1が 1.0くらいになった感じです。 実用上はこれでもう十分かと思いますが、スペアタイヤ内に山口さんお勧めのTS-WX610Aを組み込めば完璧かもしれません。 これは私の持論なんですが、車のオーディオはホームオーディオと違って絶対的な空間が限られているので、視力2.0は目指すべきではないと思っています。 1.2かせいぜい1.5くらいまでがちょうどいい。 0.1は論外としても 0.5以下だと音楽の再生には不向き、といって車内空間で 2.0にまでしてしまうと耳も体も疲れてしまいます。 何百万もかけたオーディオシステムとか何度か聴かせてもらったこともありますが、狭い車内空間では音圧も高過ぎるし音の輪郭もシャープ過ぎて、まるで攻撃されているように感じてしまい、私にとっては拷問部屋でした。 この点、山口スピーカーシステムは実にいい塩梅のところを狙っていると思う訳です。 By OZW |