エンジンマウント
E24 Alpina B10 のエンジンマウントです。 何度もディーラーでエンジンのヘッドを降ろすような重整備をしているにもかかわらず、なんとエンジンマウントは、少なくとも10年以上は換えていない様子です。 よく見るともうすぐ千切れそうなくらいヘタっていましたので、とりあえず新品を確保しておいたというわけです。 そういえば、この時代のBMWのエンジンマウントは同じ時代のベンツと比べるとSJへの注文数は20分の1くらいです。 これ、クルマの設計思想の違いなんですね。 この時代のBMWのはオイル封入式ではなくソリッドのゴム製です。 持ちはいいのですが、中にオイルが入っていないので、アイドリング中の振動はベンツに比べると酷いものです。 でも、一方ドライバビリティーはこっちのほうが優れていて、ベンツで見られるようなコーナーで頭を入れたあとワンテンポ遅れてロールがやってくるような感覚はありません。 ブレーキの作りでマスターシリンダーの油圧配分もベンツと比べるとBMWのほうが後ろ側への配分が大きいため、ノーズダイブも少なめです。 そのため、エンジンマウントへの負担が少ないのも持ちがいい原因のひとつかもしれません。 ただ、BMWの場合、逆にエンジンマウントに対する意識が小さいため千切れそうになるまで平気で乗っているひとが多いのも事実です。 たまにはチェックしてみたほうがいいですよ。 By OZW |