ドアの開閉
93年 E320ワゴン 地下駐車場に眠っていた走行4.1万kmという奇跡の1台を去年11月に購入されたお客様が、「新車時の感覚とは何かが違う」ということで、神奈川からわざわざ当社にご相談にいらしてくださいました。 マラカイトグリーンにパイングリーンのインテリア。 ファブリックシートなのにシートヒーター付という大変珍しい組合せで、しかもオリジナルでここまで綺麗な状態の124は、ここ数年見たことがありません。 ボディー色に合わせたフィルムかと思ってよく見ると 網目のシートが貼ってありました。 当時ヨーロッパには設定があったらしいのですが、一時期ヤナセが独自に輸入してオプション扱いで新車に取り付けていたものです。 実物見たのはこれが初めてです。 さて、最初に試乗させて頂くと、走りに関しては特に問題があるところは見受けられませんでした。 強いて言えば、エンジンが若干重い感じがするのと、リアサスがほんのちょっと落ち着かないことくらいです。 あとは、タイヤ(コンチネンタル・コンフォートコンタクト5)のグリップがこのクルマには少し足りないかもしれません。 エンジンは前のオーナーが大人しく乗り過ぎていたのでしょう。 踏んでいけば回るようになると思います。 リアサスはリフトアップすると、サブフレームマウントがそろそろ限界でした。 いずれリアサスに手を入れたときにはタイヤも交換されたほうがいいかもしれません。 でも、今回、ご本人が一番気にされていたのは、ドアの開閉のタッチでした。 拝見するとウエザーストリップはまだ十分な弾力性を保っていました。 もしかすると一度交換されているのかもしれません。 このあとキャッチの位置調整などしまして、他の3枚とは明らかに異なるいいタッチに仕上がったと思います。 ドア1枚ですが、作業時間はお車の状態にもよりますが、4時間から7時間で、3万円です。 By OZW |