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W124 E320 シルバー その14


溝はまだたっぷり残っていましたが、もう何年も前のスタッドレスタイヤを履いていたので廃棄し、 Michelin Energy Saverを新調しました。

ショックとブッシュを落ち着かせるのとタイヤの慣らしも兼ねて、もっくんに自宅まで乗って帰ってもらい、名神、中央道、ワインディングを一通り走行後、翌日そのまま えちごやご用達のアラインメント屋さんに出してきてもらいました。
その後出勤してきたもっくんが興奮気味に
「アライメント取る前でもすっごくいいですよ」
「めちゃくちゃしなやかなのに しっかりしてるんです。あれなら1日1,000km走っても全然疲れないと思います」




翌日アラインメント屋さんから調整完了の連絡があり、今度は私が電車乗り継いで取りに行ってきました。
右リアのトーインは大きく外していましたが、残りはそれほどズレてはいませんでした。
これ、右リアのズレも含め、もっくんが目視で予想していた数字とほぼ一致していてちょっとびっくり。
だいたいのところなら、もっくんの感覚だけで調整できてしまうかも。




整備後に乗るのは、私はこれがはじめてです。期待半分不安半分。
街中の一般道
スゲェー!!
今まで乗ったW124の中でダントツで乗り心地がよいです。
単純にソフトという意味では決してなく、路面の凹凸を実に巧みに往なして後に引きません。
W124の真骨頂ともいえる『高いボディー剛性によく動く脚』をまさに具現化している一台に仕上がっています。




バイパスに入って少しアクセルを踏み込んでやると、すっとシフトダウンしタコメーターの針が綺麗に上昇していきます。

いろいろ言われることもあるM104エンジンですが、低速トルクも十分ありつつ上では直6ツインカムならではのレブまで一気に吹け上がる感覚が、今さらながら新鮮でした。
普段E60に乗り慣れている私でも、「あれっ、E320ってこんなに速かったっけ?」と思うほどです。
これを鈍重と揶揄するひとは、おそらく完調な104エンジンを知らないだけのような気がします。




高速に乗ると、もうこれは水を得た魚です。
20年以上も前に造られたクルマなのに新車の時はこうだったというのを思い出させてくれて、もう感動ものです。やっぱり124って凄いと言わざるを得ません。

新車から1kmも走らず20年以上ずっとショールームに置いてあったE320があったとして、それと乗り比べても間違いなくこのクルマのほうが当時の新車の乗り味に近いと思います。

このクルマ、正直本当に自分で欲しいと思いました。






By OZW



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