インタークーラーのサイズ
最近 走行3万km、全ての点検はディーラーという W215 CL600 を手に入れた方から、こんな相談を受けました。 家から10分ほどにある首都高のランプから合流するときは、6L V12ツインターボだけあって凄い加速をする。 そこから東名に入って厚木あたりでアクセルを踏み込むと、過給しているとは思えない加速しかしない。 ディーラーに持ち込んで調べてもらっても異常は何もないと言われた。 念のため 私のブログにあったインタークーラーポンプを交換してみたが、状況は変わらない。 以前CL55 AMGに乗っていたときにそこまで極端ではありませんでしたが、似たような状況になることはよくありました。 エンジンが熱を持ってしまうと多かれ少なかれパワーダウンするのは、過給エンジンの宿命ですが、特にこの頃のメルセデス過給エンジンは酷いようです。 根本的な原因は、インタークーラーの容量不足だと思われます。 この写真はW211 E55 スーパーチャージャーのインタークーラーなのでが、サイズは68.5(cm)x13(cm)x4(cm) 単純計算で容積は3,562cc。 ところがCL 600は12気筒でツインターボなのに、58(cm)x265(cm)x21(cm) = 3,228ccしかありません。 ちなみに、CL 65だと、58(cm)x46.5(cm)x21(cm) = 5,700cc。 また、最近の大排気量過給エンジンモデルのインタークーラーはラジエターとほぼ同じ大きさになっているので、10,000cc越えが普通になってきています。 もちろん、水冷であることを前提としても、サイズは外からみた一応の目安に過ぎず、重要なのは放熱量 (Kcal や、GVW)なのですが、それらの資料が見つからなかったので、とりあえず単純に容積で比べています。 いずれにしても、能力不足なのは間違いないのですが、そこまで大きいインタークーラーに交換となると大工事になってしまいますので、とりあえず流量が2倍以上になるこういう大容量ウォーターポンプに換えてみるのが現実的じゃないかとお伝えしておきました。 By OZW |