ホイールの剛性
ホイールは純正が一番か? ときどき訊かれます。 これ、難しいですね。 車にもよりますし、時代にもよります。 ポルシェみたいにブレーキ冷却まで考えて作られたホイールもありますし、国産セダンのようにコストかせいぜいデザイン的なことしか考慮されていないものもあります。 ひとつ言えることは、当時は優れたものであっても旧いホイールでは、飛躍的に進化した今のタイヤの性能を活かせない可能性があるということです。 一度このブログで書いたことがあるのですが、ランフラットタイヤでなくても今どきのタイヤは20年前と比べると剛性が段違いに高くなっています。 昔はホイールの剛性は高ければいいみたいな考えがありましたが、そんなホイールに今のタイヤを組み合わせると乗り心地は酷いものになってしまいます。 さらに、去年か一昨年だったと思うのですが、ホンダ技研のエンジニアの方の研究論文で、スポーツカーモデルの純正ホイールのディッシュ部分を補強して剛性を10数%上げると、コーナリング時の限界能力が10%近く低下すると報告されていました。 ガチガチのホイールに今のタイヤを組み合わせると乗り心地は悪いはコーナリング能力も落ちるはで、性能的にはいいことは何もなさそうです。 BBSの新作です。 BBSの社内検証用ビデオを見せてもらうと、コーナリング時に結構しなっているのが分かります。 また、1本1本のスポークを中心に向かって延長してみると全部ハブの中心を外していることから、突き上げ感が低減されるだろうことが直感的にも分かります。 実際乗ってみると確かに乗り心地はいいのに、コーナリング時の接地感は抜群でした。 問題はデザイン的なマッチングでしょうか。 BMW E30 M3にこのホイール付けてもそんなに違和感はないと思いますが、W126にこのホイールはちょっと合わない気がします。 W124 500Eだと、どうなんでしょう? By OZW |