W124 300TE 足回りのリフレッシュ その6
さて、今度はドライブシャフトのOHです。 普通はグリスの補充だけか、せいぜいグリス入替えとブーツ交換くらいですが、今回は分解してのOH作業です。 インナー側のジョイントです。 メンテナンスされていたのか、グリスはそこそこ綺麗でした。 内側のジョイントは縦に90度捻ると外れて、そこからボールを外に押し出してやると、一番内側のものも外れてきます。 でも、ある程度グリスを拭き取ったら外す前に、3つのパーツそれぞれの位置関係が分かるようにマーキングしておいたほうがいいです。 戻す時には嵌るようにしか嵌らないのですが、一番外側のパーツと真ん中のパーツの嵌る位置関係が180度対称で2通りあるんです。 反対側で組んでしまうと、動きが渋くて焼き付いてしまいますので注意して下さい。 作業中にマークが消えてしまったときなどは、180度反対にした状態と比べてみて、動きがスムースなほうが正解ということです。 一つずつのパーツのグリスをしっかり落としてから、ボールに傷や摩耗がないかチェックします。 その他のパーツは、赤丸の箇所を点検して傷や摩耗具合を調べます。 手で触って段差が明らかに分かるくらいなら、新品(1個5万円近くします)に交換です。 今回は手磨きで何とか消える摩耗度だったので、ギリギリセーフといったところでした。 アウター側はブーツ交換をサボったようで、グリスが抜けてしまって、あまり残っていませんでした。 どこかからグリスが飛んで行ってしまうということは、そこから水も入ってくるわけで、シャフトが錆びてしまっています。 幸い錆はまだ表面だけでしたが、もう少し進行していたらアッセンブリー交換 (1本20万円コースです) せざるを得ませんでした。 シャフトの錆を落とし錆止め塗装し、古いグリースは全部洗い流して新しいものに入れ替えます。 ブーツを新しくして、バンドをSSTでかしめればドライブシャフトも完了です。 By OZW |