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W124 300TE 足回りのリフレッシュ その19

 
フロントハブのベアリングはテーパーベアリングになっているので、クリアランス(ガタ)の調整が必要です。

先ずはベアリングを馴染ませるために、センターをプラハンで叩き、その後少しずつ回しながらナットを締めたり緩めたりします。

一旦、ハブの回りがかなり渋くなるくらい(クリアランスがほぼゼロ)まで締め込みます。




ローターをロックピンとボルトで固定し、ダイヤルゲージをおおよそ 2mmのプリロードでセットします。




無負荷で、−0.1mm なので、プリロード2mmというのは、ここから大きい針が2周回るくらいまでゲージを押した状態になります。
同じ0.01mmを計測する場合、0.00mm〜0.01mm のところで測るより、2.00mm〜2.01mmを計測する方がゲージの構造上正確な数字を表示するんだと思います。


セットしたら、ブレーキローターの両端を手で持って押したり引いたりして、ダイヤルゲージの針の動きが、最大0.05mmになるくらいのところまで緩めます。
そこから締め込んでいって、0.01mm〜0.02mmの間に収まるようにします。
締め過ぎたら、一旦大きめに戻してからまた攻め込んでいきます。
締めた状態から緩めていくのではなく、緩めた状態から締めて行って終わる感じです。

ちなみに、どれくらいの勢いでローターを押し引きしてガタを確認するかというと、整備書の表現は「vigorously」
結構威勢よくやれということです。

以上の手順はベアリングを新品に交換した場合です。
10万kmとか走った車などベアリング自体にガタがあるのにこの数値で増し締めしてしまうと締め過ぎで焼き付きを起こします。
数万km以上走った車の増し締めに関しては、DIYはやめたほうがいいと思います。

一方、リアのハブベアリングは、ワゴンの場合、240Nmとかなり大きめなトルクで締めます。
トルクレンチは大型のものが必要になってきますが、一発締めて終了なので簡単です。



By OZW






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