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ブレーキのエア抜き

 
前期のフロント2ポッドから、フロント4ポッド、リアは同じ2ポッドでもキャリパーが一回り大きくなった後期用のキャリパーに、どこかの業者さんで交換した後、効きがやたら悪くなってしまいました。

エア抜きがしっかり出来でいなかったのではないかと思い、しっかり抜いてみることにします。




今回は加圧式ブリーダーを使います。
先ず、ブリーダーのタンクは空のままで、マスターシリンダーを 10psiほど加圧して 10分ほど放置します。
圧が抜けていなければ問題ないのですが、10分後に確認すると 9.8psiくらいになっています。
微妙な数字です。
ブリーダーのホースのクランプやマスターシリンダのキャップのところからも多少は漏れることもあるので、とりあえず先に進めます。




タンクにブレーキ液を2リットルほど入れて、今度は 15psiまで加圧します。

マスターシリンダとキャリパーの位置関係を見れば分かりますが、ブレーキラインはキャリパー側から見るとマスターシリンダに向かって上がっていっています。
ちまちまエア抜きをしていると、ラインの途中にある気泡は浮力で上に行きたがるので、なかなか出て行ってくれません。




加圧式ブリーダーの利点は、一人でエア抜きが出来るということもありますが、一度に数百cc単位でブレーキ液を排出できるところにあります。

二人でやるエア抜きだと、キャリパーのブリーダーバルブを締めたり緩めたりして作業しますので、締めている間に気泡が浮力で上に戻っていってしまいます。
これに対し、加圧式ブリーダーだとしばらくの間、緩め放しに出来るので、キャリパーから遠いところにある気泡も追い出しやすいわけです。

さて、エア抜き完了後、ブレーキ踏んでみると、見事に効きが違いました。
やはり、エア抜きがうまく出来ていなかったようです。

最後に、こぼれたフルードをきれいに拭き取ってから、ブレーキ液の漏れがないか確認すると・・・




ガッーン!!
漏れてます。
リア左側のブリーダーバルブのところから ジワ〜ッ。
これが最初にチェックした圧抜けの原因だったようです。

パッド交換するときに何故気がつかなかったというと、キャリパー4つともブレーキ液で塗れてたんです。
適当にエア抜きして掃除せずそのままだったのではないでしょうか。

今回全部綺麗にして取り付けたのではじめて分かったわけです。
ポタポタ落ちるほどには漏れてはいないので、ブレーキの効きに影響するほとではありません。
掃除せずにそのまま付けていたら、今回も気づかなかったと思います。
綺麗にしておくというのは、とても大事なことですね。




とりあえず、ブリーダーバルブを新品に交換してみましたが、途中までしか入っていきません。
キャリパー側のネジ山がアウトみたいです。しばらくすると漏れてきます。

少しとはいえ漏れてるブレーキで走っちゃいけないでしょう。
元に戻すしかなさそうです。
そうするとローターも戻さないと入りませんし、サイドブレーキの調整もやり直しです。
もちろんエア抜きも。

今回は中古品でしたが、新品でもクオリティーの低い社外品なんかだと今回と同じようなことが結構な確率で発生するんだと思います。

部品はSJから買いましょう(笑)


By OZW






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