2.65デフ
ファイナル比2.65のデフというと、1速発進のW124 400E が思い浮かびます。 同じ124でも 500E/E500 だと、2速発進で、2.82 。 320E/E320 は、2速発進で、3.06 。 280E/E280 も、2速発進 (94以降は 1速発進)で、3.06 です。 ところで、W124 500E と W126 500SE は、どちらも車両重量約1700kgで同じ車重です。 そして、どちらも、2速発進、さらに ATのギア比も全部同じです。 あなたなら W126 500SEのファイナル比をいくつに設定しますか? 126 の V8 サルーンでエンジンをビュンビュン回すのはお下品というものですから、3.06はあり得ないと思います。 といって、2.65よりハイギアードにしようとすると、2.47か2.24 ということになりますが、これだとちょっと加速がダルいような気がします。 500E M119エンジン 330PS 500SE M117エンジン 255PS クルマの性格と、M119よりはエンジンが非力な分を相殺して、500Eと同じ 2.82は選択のひとつかもしれません。 でも、M117は、M119ほど高回転型?のエンジンではないので、やはり、2.65がベストではないかと個人的には考えています。 事実、ドイツ本国はじめヨーロッパ諸国では、W126は、500も560もファイナル比はこの 2.65が標準です。 しかも、純正LSD。 ところが、日本とアメリカだけが排ガス規制の問題なのか 2.47なんです。 そんなことを以前にも書いたのですが、それをご覧になった方から、2.65デフに換装したいというご相談を頂きました。 一番簡単なのは、程度のいい2.65のデフを探して来てそのまま交換することですが、なかなかいいものが見つかりません。 ググって唯一ヒットしたのが、これ。 ドイツのマンハイムにある業者さんが持ってるようです。 融雪剤による錆は仕方ないにしても、問い合わせたら、30万Km走行の500SELから外したものらしいです。 いくら丈夫とはいえ、30万kmも走っていれば、さすがにギアもすり減っているでしょうし、もうオーバーホールというより中のギアを総とっかえしないといけなさそうです。 それくらいならいっそ新品のアッセンブリー取ったほうが早いじゃん、ということで問い合わせてみると、予想通り40万円となかなかのお値段です。 2.65のピニオン&リングギアです。 純正LSDという部分を諦めれば、これだけの交換で、2.65にはなりますし、値段もお手頃です。 ただ、ABS用のギアリングは今付いているものと付替えしないといけないでしょうし、プリロードの調整はもっと大変そうです。 さらに言えば、再使用するギアの状態がどうなのかによって、下手したらそれらのギアも個別で取り寄せていたらアセッンブリーの新品買うのとそんなに違わなくなってしまいそうです。 さて、どうしよう・・・(^^;; By OZW |