R129 SL320
当社テスト車両用に入手した SL320です。 20年前は日本中どこに行ってもいっぱい走っていた印象があるのですが、近頃はめっきり目にしなくなってしまいました。 今あらためて見ると、バブル期にかすってるクルマって作りがいいです。 97年式ということで、M104エンジンの最終形、しかも722.6の5速ATとの組合せで、小気味よく走ります。 綺麗なエンジン。 と、思ったら、104の宿命ですね。 1番、6番シリンダーから、それなりにお漏らししています。 近いうちに、ヘッド降ろしてブロックの補修までやる必要が出てくると思いますが、とりあえずはそのまま乗れそうです。 それより今問題なのは、ハードトップのロック機構が動かないことです。 一応ロックされた状態で動かなくなっているようなので、走って危険ということはありませんが、走り始めると警告音がうるさくてかないません。 トランクの内張りを外して、漏れていそうなシリンダーを覗いてみました。 ロックボタンをロックする方に動かしてみると、矢印のロックシリンダーから水鉄砲のようにオイルが噴出しています。 ステーごと外しまして シリンダーを分解してみたら、シールが尋常じゃない破れ方をしています。 シャフト側に問題があるようなので、リビルト屋さんに出しても修理は難しいと思われます。 ルーフシリンダーは、前後左右合わせて、12本もあります。 どれか1本から漏れ始めると、その1本を交換しても、今度は別のシリンダから漏れてきます。 一度に全部交換がベストです。 リビルトが上手く使えれば、工賃込みで20万円前後で12箇所全部修理出来るんじゃないでしょうか。 販売車両なら当然全部交換しますが、テスト車両でわざわざオープンにしてテスト走行はしませんし、とりあえずハードトップのロック機構が働くようになればいいので、今回は新品を1本だけ手配しました。 いやあ、でもやっぱり、オープンにすると格好いいんだよね・・・ By OZW |