導電グリス っていうくらいですから、当然グリス自体に導電性があるわけです。
ポリグリコールのような導電性に優れていて酸化生成物の発生が少ない合成油に、導電性のある充填剤を添加したグリスです。
一般的に、充填剤には、カーボンブラックや金属粉を使うのですが、カーボンブラックは導電性よりむしろ潤滑性や耐久性に重きを置く場合に使われます。色は真っ黒です。
導電性を重視する場合には、銀や銅などの金属粉を多く充填するようです。
こっちの色は、その金属色を反映したものになります。

このベンツ純正 導電グリスは、銀やニッケルのような金属粉を使ったもので、導電性はクラス最高を誇ります。

たとえば、酸化して粉を吹いているようなアース端子を磨いて、そこにこのグリスを塗って取り付けますと、酸化防止にもなる上、細かな凹凸部分をグリスが埋めて全体が平面接触になるため、下手なアーシングなんかよりずっと効果的です。

イグニッションケーブルの端子部やスパークプラグの頭にも少し塗ってやれば、接触面積が実質的に増えるので、これまた効果的です。
プラグのネジ山にも少し塗布しておけば密閉性も高まりますし、熱伝導性も高いので放熱効果も高まります。
アイドリングがちょっと揺れるとか低いかなあ、みたいな時には、このグリスだけで直っちゃったこともあるくらいです。

欲しくなったでしょ？(笑)

でも、これ４桁では買えないんです。
それ以上に、一般ユーザーの方が購入した場合には、今のお車にこれから半世紀乗り続けても使い切れません。
要するに業務用なんですね。

来店頂ければ試してもらえるんですけどね。

By OZW