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オイルレベル

先日朝早く 久々にW201 2.5-16V を走らせました。
しばらくして左カーブに差しかかると、一瞬オイルベル警告灯が点いた
ような。
気のせいかなと思ってやり過ごした後、次のカーブで確認してみると、
やっぱり一瞬点灯してすぐに消えました。
停車してディプスティックを抜いて見てみるとステックの最低線より
ちょっと下のレベル。

そういえば暫く交換してなかったなと思いつつ、ふと疑問に思いました。
というのは、そんなにきついカーブでもなく大した横Gもかかっていない
はずです。
この程度の傾きで点灯するなら、この寒い時期この車に入れている硬めの
オイルなら始動直後ではサンプ内のオイルレベルは下手したらコーナー
リング時の傾きよりももっと下になるはず。
なのに、始動したときには警告灯が点灯しなかったのは確認しています。

で、久々に整備書を眺めてみました。
この時代のベンツはどれもだいたい似たような構造のようです。

レベルセンサーはフロート機構を使ったスイッチで、
レベルが規定以上だとスイッチが閉じて車体アースに落とします。
オイルレベルが規定位置より下だとスイッチは開いて抵抗は無限大に
なります。
だから、例えば信号線がコネクターから外れたり切れたりしても
オイルレベル警告が出ます。

警告を発するのは、安全を見て、ディップスティックのちょうど最低線
あたりのオイルレベルです。

オイル温度の低いときはオイルの戻りが悪く、一時的にサンプ内のオイル
量が低下するので、オイル温度60°C以下では、バイメタル機構に
よりセンサーチューブ内にオイルを溜め、結果的にウォーニングが出ない
ようにしています。

ちなみに、左コーナーリングをするとオイルの片寄りからセンサーが
一時的に働いてしまうことがあるので、センサーがオイル量不足を検知
しても、インディケーターランプを一瞬だけ弱く点灯させ、おおむね
60秒以上レベル低下の状態が続くと、ランプを明るく連続的に表示する
ようにしていることも分かりました。

なるほど、よく考えてる!!


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