OEMのせい? (その3)
このラジエターは、124-500-1803 -> 124-500-2803 -> 124-500-9003 -> 124-500-2402 と次々に品番変更されてきています。 1803は初期のラジエターで材質も今のものよりかなり厳つかったように思います。 2803から9003への変更はアッパーホース取り付け口とロアホース取り付け口に真鋳のスリーブが組み込まれました。 9003から2402への変更はBEHR社がHELLA社と合併して供給依頼変更に伴い変更されたものです。 9003まではコストダウンもあったかもしれませんが、一応パーツは改善されていったのだと思いますが、現在の2402はメーカー側の在庫の問題なども絡んでいるのかもしれません。 124ももはやクラシックカーの領域に入りつつあります。 パーツも多少無理があっても他の車種と共用できそうなら、より新しい車種のものに統合されていってしまいます。 それがクラシックカーの宿命なのでしょう。 それでもベンツはまだマシで、数年前ですが89年のALPNA B7(E24 635ベース)のリアマフラーを本国に注文したところ、ALPINAからはM6のものに統合されたからそれを使えという指示でした。 材質も形状ももちろんサウンドも全然違うのに統合ですか?と驚いたものです。 しかも、それを取り付けようと思ったらパイプの取り回しが全然違うではありませんか。 それで、再度問い合わせると位置が同じになるとこら辺で切断して溶接しろという何とも大雑把な指示です(苦笑) でもまあ供給停止と言われるよりは全然マシなんですけどね。 ベンツはここまでのものはありません。 どういう形であれその車種用の部品の供給はちゃんと続けてくれています。 しかし、現在は昔のようなカッチリしたものが供給され続けているとは限らないわけです。 新しくとったOEM品が取り外した純正品と違うのは、それがOEMだからじゃなくて純正品がそのように変更されてしまったということなんです。 もしかするとあの工場長さんも、自分の頭の中にあった1803とか、あるいはむしろ社外品のタンクのついたバブル期のリビルト品(その1でお話ししたように社外品へのタンク交換は当時普通に行われていました)を純正品と思い込んでいて、それらと現在供給されている2402を比較していたのかもしれません。 124オーナーのみなさん、これからは車だけでなく部品も大事に使ってくださいね。 オリジナルのクオリティを望むのはどんどん難しくなっていくかもしれませんよ。 あっ、でもあんまり大事にしたら部品売れなくなっちゃいますね・・・(^^;; ただ、いずれにしてもきちんと比較もせずに思い込みだけで、あるいは頭の中では時代が止まってしまっているのかもしれませんが、時間軸を無視したOEM批判は勘弁して頂きたいなあとあらためて思った次第です(^^ゞ By K |