発火性の検証
Ferrari 458 Italiaが燃えるという話ですが、先週フェラーリがその件に関するリコールを発表しました。 リアタイヤハウスの内側に貼ってある断熱材、つまりエンジンルーム内のエキマニの下側にある遮熱材を貼り付ける接着剤(ボンド)に強い発火性があって、エンジンをガンガンにを回した後など要するにエキマニが真っ赤になっているような状態でしばらく停止すると、そのボンドが発火し車全体を燃やしてしまうということらしいです。 対策は単純で、同じ断熱材をボンドで貼り付けるんじゃなくて鉄製のクリップで留めるように変更するだけだそうです。 燃えちゃった10台は新車に交換してくれるそうですが、それにしてもエキマニ直下にあるパーツを発火性のあるボンドでひっつけるなんてのはいかにもイタリアンですよね。 断熱材そのものはレース用のものですから難燃性であることは分かっていましたが、接着剤は高温下でも剥がれてこないという観点で選択したので燃やしたらどうなるかは検証していませんでした。 ボンネットインシュレーターですから、それが燃え出すほどの高温になることは通常ありえませんが、一応念のために一宮のスタッフに燃やしてみるように指示したのですが、届いたレポートを見てちょっとびっくり。 「ライターで燃やしてみたんですけど全然燃えないんで、ガスバーナーでやってみました。」 いやそこまでは要求してなかったんですけど・・・・ 「それでもなかなか燃えないんで貫通するまでバナーで炙ってみました。」 はあ、そこまでやりましたか・・・・ 「この写真の炎はインシュレーターが燃えてるんじゃなくてバーナーの炎です。」 そうですか・・・・ 「そしたら裏の接着剤が燃えました。」 そりゃ、ここまでやれば普通燃えるでしょ・・・・ 「でも、バーナーの火を止めたら消えちゃいますよ。」 いや、そんな残念そうに言われても・・・・ 「ついでに、鉄板に接着されている部分(ボンネットに貼られた状態を想定)をバーナーで炙ってみました。」 「貫通した後もしばらく頑張ってみたんですが、この状態だと全然燃えません。」 ということで、こちらはリコールしなくてもよさそうです。 こちらが期待した以上のレポートありがとう >>もっくん By OZW |