アクティブサス その3
私の父は7人兄弟の長男で、母は4人姉妹の長女なものですから、私には28人も従兄弟がいます。 その中で先週一番年下の従兄弟がプリウスでも買おうかと思うんだけど、と相談してきました。 いやいや独身なんだし、若いのがそんな爺臭い車を買っちゃいかんでしょ。 てことで勧めたのが、W215 CL。 もちろん自分が借りて乗ってみたいからなんですが(笑)、プリウス買うお金があれば、2003年以降の後期モデルで程度のいいものが買えるんですから、若者は冒険しなきゃダメでしょ。 とはいっても、買わせたはいいげと維持費がとんでもなかったら後から恨まれちゃうんで、ちょっと調べてみました。 知合いのディーラー何人かに聞いてみると、ABC(アクティブサス)関係のトラブルが一番出費がかさむようです。 ネットでも言葉がなんとか分かるフォーラムなどは一通り覗いてみたのですが、やはりABCのトラブルに係わる書込みが多く見つかりました。 ほとんどがABCオイルの漏れなんですが、漏れる箇所は油圧を分岐させているバルブボディー、ポンプ、ホース、ショック本体など様々です。 いずれにしろ、これに当たってしまった時には、びっくりするような金額を請求されるということは分かりました。 ディーラーに持ち込んだら、日本の例だと180万円、アメリカだと14700ドル、ドイツでさえ1万ユーロ以上の見積をもらったという書き込みもありましたし・・・(^^;; 確かにパーツだけでも定価で計算すると、ショック一本が25万〜30万、バルブボディーが15万、ポンプ20万て感じなので、いっぺんに全部アウトになればそれくらいの金額になってしまいます。 もっとも全部ダメというのはさすがに稀なようで、9割以上のケースでは3000ドル〜50万円くらいの間で収まっているようでした。 まあこれでも結構キツイ金額ですけどね。 ただ、これらのトラブルがレアケースなのか、普通のことなのかがよく分かりません。 W215の生産台数は確か46,000台ほどだったと思うのですが、集めることが出来たサンプル数はディーラーで聞いた分やショップさんのブログにあった分もあわせても、せいぜい30台程度です。 この程度の数では統計的に有意とはとても言えませんし、それにそもそもネットの掲示板などは基本的にトラブルにあったひとが中心に書き込むわけで、そうでないひとはあまり書き込みません。 だって、トラブった人の書き込みに対して、「俺のは問題ない」なんて書いたら嫌味じゃないですか。 事実、フォーラムだけ見ていると全滅するような印象を持ちますが、W220 Sクラスのエアサスに比べると当社に頂くW215 CLのアクティブサス関係のお問合せは、生産台数が一桁少ないことを斟酌してもなお非常に少ないんですよね。 たまたま自分と同じトラブルが他にも数台あると分かると、あるいはショップさんでも数台同じ修理が続くと、あたかも世界中の全ての車両で同じトラブルが発生しているかのように騒ぎたてる人はどの車種にも見られますが、ことCLのオーナーさんに関しては運が悪いと100万円以上の請求を食らうこともあるので、ヒステリックになる度合いがより強いようです。 なのでネットのCL情報はネガティブなものが多い印象になりますが、それをそのまま受け取るのはどうなんでしょうね。 何年、何Km走ったら壊れるのかとか、全体としてどの程度の確率で壊れるのかというような客観的なデータはどこかにないんでしょうか。 こういった調査データはメーカーは持っているはずですが教えてくれるはずもありません。 困っていたら、ニューヨーク在住の別の従兄弟が面白いデータを教えてくれました。 なかなか興味深い数字なんですが、ちょっと長くなりそうなので、また明日にでも By OZW |