ボディー補強
たまたま私は知ってしまいましたが、元々はえちごや皆口氏が米国ボーイング社の本社工場まで出向いていったりコツコツ地道に実験研究したきたノウハウなので、私からはこの情報はお渡しできません。 情報は何でもタダでもらえるわけではありませんよ。 と言ってしまえば身も蓋もないので、明かせる情報だけでも。 先ず、仮に適当な接着剤が見つかったとしても、このブログに出ている情報だけを元に、同じように施工すると上手くいきませんので、お止めになったほうがいいです。 たとえば、溶接ひとつ取っても、適当にやると上手く引っ付きません。 異種金属同士の溶接には、特別な溶接棒を使い、低電流・低速度側の条件を選定することで溶接部の希釈率を小さめにしてやる必要があります。 といって小さ過ぎてもダメでこの辺りは知識と経験ですから、DIYで挑戦するのは無謀というものです。 さらに、異種金属をそのまま接触させるとイオン化傾向の差から異種金属接触腐食という現象が発生し、かえってボディー側のサビを助長させることにもなりかねません。 ですから、ステン板を使用する場合には、下地処理をし、溶接直前の接着剤の塗布量と溶接後に被せる量を調整しつつ、あくまで接着剤を主役にして溶接は補助的なものに留めておかないといけません。 これも普通の人には無理な話だと思います。 どうしてもご自分でされたい場合には、この写真が参考になるかと思います。 DIYレベルでは、補強材は補強部分と同じ材質のもを使うのが無難です。 また、溶接は、そのままだと溶接部分の裏側から錆びてきてしまうので、溶接よりリベット留めのほうがいいかもしれません。 その場合は、エポキシ系の金属用接着剤を併用された上で、上から錆止めの塗料などを塗っておくといいと思います。 ちなみに、この時代の鉄板で補強材に最も適した素材は、W126セダンのボンネットだそうです。 これでも10年以上十分な強度を保てるので、普通に走る分には十分過ぎるくらいかと思います。 それ以上を求める方は、プロに任せましょう。 By OZW |